企業再生局面の
DESとは?
DES(Debt Equity Swap)は
企業再生の一手法として利用されます。

具体的には、銀行が貸出先の中小企業が、債務超過から抜け出せない場合等
の支援策として、用意されています。

ただ銀行が債務超過企業の株式を取得しても、それ自体には、メリットがないため今後は、DDSの方が、利用が広がると見込まれます。

それでも、それなりの利用価値から、今後もDESの出番は、続くと考えられます。
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■ DESとは?

 DES(債務の株式化)とは、既存債務に見合う資産価値の存在を条件に、その債務を株式に転換する手続きを指します。もともとDESは、2008年前後の上場企業の企業再生において活用された手法です。中小企業では、債務超過を帳消しにするために、社長らの長期負債(債務)を、返済の要らない資本に組み替えるのに利用されてきました。
 
 しかし、企業再生の現場では、不良債権先の中小企業への銀行融資債権(企業から視れば長期借入金)を、銀行が、株式に転換して保有する企業再生手法となります。実際問題としては、その中小企業の株式は、上場企業の株式のように市場での売却ができず、株式転換後の後処理(出口処理)が、困難です性格としては、DDSと異なり決算書上も負債が資本に振り替わるため、負債が減少し、自己資本が充実することとなることから、債権放棄に近い抜本的な再生手法です。効果としては、その結果、その中小企業は、財務体質を変えたことにより、新規(追加)の銀行融資を受けることができます。
 
 一般のDES活用の経済環境としては、近年は、商法改正とその後の会社法の施行により種類株式の発行が幅広く認められるようになったので、中小企業においても活用の途が広がりました。具体的には、無議決権の償還型株式に転換するDESなどです。この方法では、議決権がないため金融機関による株式の保有制限の問題が生じず、償還型とすることで終局的な回収の放棄となる債権放棄より取組易い手法とも言えます。付言すれば債権放棄と同様に、合理的な再建計画の中で実施されれば、銀行として無税処理が可能となります。

 平成18年度税制以前は、DESによる債務消滅益を認識する必要がなかった。そのため、債権放棄の場合に生じる債務者企業の免除益課税の問題を回避できるメリットがありました。しかし、欠損金が不足しがちな中小の企業再生として、DESによる債務消滅益課税が行われることとなって以降は、中小企業の企業再生において、益金と相殺する欠損金が不足することからDES活用は著しく減少し、現在もあまり利用されていません。

 しかし新たな出資を行い当該出資金で既存債務を返済することによって、DES類似の支援手法は、債務消滅益課税の問題を生じないので利用の可能性はある筈です。銀行としては取り組みにくいが、主要取引先の売掛債権等についてこの手法を用いれば、資本の充実を図れるうえ、株主によるガバナンスも強化できます。


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