銀行融資は、金融税理士アドバイザーにお願いしよう!
銀行融資には、稟議に叶う融資レールがある。
銀行融資
審査 書類
 決算申告書(銀行融資モードで作成したもの)
 銀行取引推移表(半期ごと残高比較)
 資金繰り表(帳票なければ社長のメモから始めよ)
 試算表(銀行融資モードで作成したもの)
 事業計画書(事業再生局面では生死を分かつ書類)
 銀行の貸出し『稟議書』には、
8項目の融資判断のための情報が記入される
金融庁認定支援機関事務所(関財金1第268号)
アアクス堂上税理士事務所(代表・税理士堂上孝生)
金融税理士アドバイザー(税理士登録は東京会45825号)
Free Dial: 0120ー01―6066
e-mail: dogami@taxes.jp
銀行融資は、金融アドバイザーに聞かないと・・・
はい、こちら金融税理士アドバイザーです!
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◆決算書の評価

1.「納税者」の心を映す決算書
 
決算書には2つのモードがあるのを御存じですか?

  ここでご紹介する内容は、どちらかと云うと、「融資」を」受けるためにはどうしたら良いの?と云う観点からのご説明です。つまり、こうしないと融資が受けにくいですよ!と云う説明です。特に「企業再生局面」になりますと、「こうしないと、融資引き揚げ(貸し剥がし)に遭い、会社が破産に至る道筋に入りますよ!」と云う領域の話です。ご了承ください。

(1) 義務的申告は「税務署向けモード」の決算書
 納税には決算申告書が必須。だから、義務として税理士に頼む。税理士は、お客様の「決算意識」が低いと、お客様からの決算申告情報が収集しにくい。お客様も意図的ではないが、結果的に協力しない。止むなく、申告期限ぎりぎりに、「税務署向けモード」で、税務署が受理を拒否しない程度の決算申告書を作る。これは多くの小規模企業、特に小規模起業家に多い特徴です。口悪く言えば、「社長の資質」がない人が、会社を作って経営者になっていると云うことです。

 当然、このようなお客様は、事業年度の申告時点では、「融資は不要」と決めつけていらっしゃります。それが1~2年が過ぎて、「資金不足になったから、さあ、融資を受けたい」と云われても、その時点からしか対応は不能です。同じ料金なのですが…。経営者の意識の違いにより、決算申告書に2種類の「モード」が発生しているのです。


  税務署も、起業当初に「法人設立時の事業概況書」(B4版)を提出するように指導しています。その概況書は、銀行が求める情報とはズレがありますが、多くの情報をカバーしています。しかし、お客様に言っても、義務的な書類ではないので、なかなか記載して戴けないのが実情です。設立時の届出をご自分や、別の税理士事務所で処理している方などは、殆どこの書類の存在すら知らない方が多いです。

(2) 「銀行融資向けモード」の決算書とは?
 このような「税務署向けモード」の決算申告書を、銀行融資に使おうとすると、無理があります。即ち、銀行融資を受けるに際し、銀行側では、融資・貸出しの稟議書を書かなければなりません。その稟議書に必要な情報が、「税務署向けモード」の決算書には多くの情報が欠落しているのです。

 例えば、設立時に提出する「事業開設届」は義務的書類です。しかし「事業の目的」は「定款に記載しているもの」「現に営んでいるもの、又は営む予定のもの」と云わば「いい加減」な支持があるだけです。税務署としては、大枠が判れば良いと云うワケです。しかし、銀行融資の情報としては「厳格」にしないと、500業種もの業種に細分して、「稟議書」に記載されます。業種により、棚卸率の平均が違うと「異常」と判定され、融資不可」になる可能性があります。

(3) 融資が必要になったら「銀行融資モード」へ!
 会社を経営する場合、融資が必要のない人が多いのも事実です。税理士事務所としては、お客様のご要望に応じて、提供いただける「会計資料」のみで決算書を作成します。

 最初、決算申告の請負契約の際に、弊社では、上記の話をします。そして何年か過ぎて、事業が発展し、運転資金や設備資金が不足するようになったら、「税務署モード」から「銀行モード」へ変更することをお勧めしています。融資が必要ないのに、手間のかかる「銀行モード」はお客様にとって、苦痛だからです。
 
 過年度を「銀行モード」に変更を希望されるお客様には、決算のやり直し(申告のやり直しは不要)をすればよいだけです(料金は弊社では格安の料金を設定しておりますので、その時期の決算申告料で済みます)。


2. まとめ

 決算書の数字には、次の当事者の考え方が反映されます。
 ① 経営者の経営全般に対する姿勢
 ② 税理士の支援に関する体制・状況
 ③ 銀行融資の場合
   資金調達の生命線としての「決算書」が、細部に渡り
  舐めるようにチェックされ、貸出し稟議書等に転記され
  ています。そして最終的に次の結論に誘導されます。
   イ) 信用格付
   ロ) 融資の可否 



◆銀行員(融資係)の目線

1. 貸借対照表
(1) 運転資金の観点
   運転資金を構成する勘定科目が、どうなっているかを
  診るのが銀行融資課員の仕事です。各勘定科目に掛かる
  チェックポイントは、以下のとおりです。なお運転資金
  の定義は次のとおりです。
     運転資金=(売掛金+受取手形)+在庫
            -(買掛金+支払手形)
 イ)現預金
  ・月商の何か月分か?
    約3か月分が平均です。
    運転資金がゼロ以下なら、現預金を増やして、
   「キャッシュポジション」を改善する施策(計画)が
   必要になります。
  ・定期預金が担保に入っているか?
    決算書には、その担保情報が載っていない。
    行員の判断は「担保を上げる」か「貸出を減らす」
   の何れかにしなければならない(要調査)。
    銀行取引推移表(残高ベース)が添付されていない
   融資申請に関しては、銀行員が自分で、調べて稟議書
   に記載することになる(時間が掛りイライラする)。



 ロ)売掛金
    次のような点を一社一社、診ます。銀行格付は毎年
   、決算後5か月以内に行いますが、例えば、3月決算
   法人の場合は、8月末までに、このようなチェック
   ポイントを全て、報告書に記載します。銀行員の8月
   は3月決算法人が多いので、残業続きです。夏季休暇
   どころではありません。
   ・ 月商の何か月分か?
     売掛先の与信として、帝国データバンクの評価の
    指標が使われています。例えば5ランクに売掛先を
    区分して、そのランクの評価割合(例:70%)を、    売掛金に乗じて、売掛金を減算します。売掛先が
    不明な場合は、推定で悪い方の情報が記録される事
    になります。
     注:帝国データバンクは㈱帝国データバンクの商標権です。
   ・ 不良債権(実際の貸倒れ)はないか?
   ・ サイト的に不自然な売掛はないか?
      期末1か月~3か月前の売掛金は、個別の説明
     の記載があって然りです。
稟議書の情報? いいねえ!
                     右列(上)に続く

  ハ)在庫
   ・月商の何か月になっているか?
     金額が多いほど運転資金の確保に役立ちます。
    例えば、売上2か月は多すぎると云う感覚はありま
    せん。ただ期末在庫増は、当期利益増(税金増)に
    つながります。
     在庫の明細書(各品目ごとの単価×数量)の開示
    と添付が必要ですが、税務申告書に添付する納税者
    は、殆どありません。税務署が強制していないから
    です。  
   ・適正水準はどこか?
     在庫は、業界ごとの標準的な指標との逸脱を、
    チェックします。そのため「業界情報」は極めて
    大切です。情報がないときは決算申告書の税務情
    報から情報を採ります。税務申告書の業種はデタ
    ラメなものが多く、その会社にとって不利に働き
    ます。

  ニ)買掛金
     買掛金の過剰計上は、運転資金の過剰評価に、
    つながります。また異常な処理は支払操作に繋が
    ります。
   ・サイトと比較して異常値はないか?
   ・未払金に買掛金を混入させていないか?
   ・支払手形の乱発はないか?
     イ)融手は不可。同一銀行なら直ぐ判ります。
     ロ)乱発は2、3回が限度です。

(2) 「社外流出」の観点
  例えば、借入金が、仮払金として、仕訳され計上され
 ていたとしたら、その決算書の評価は「ガタ落ち」です。
 経過的な勘定科目は、そのように「社外流出」につながる
 ものが多くチェックが厳しいです。
 イ)仮払金
   仮払金は、少なくとも決算上は、資産計上はしない
  のが謂わば「決算処理のマナー」です。
  ・毎月の経費精算は適正か?
    経費は月次で清算して下さい。
  ・使途不明金はないか?
    何に使ったか「説明できない」資金はないか?
 ロ)貸付金
   定期的に残高が減っていることが重要です。
  ・ 使途不明金が疑われます。
  ・ 社長・社員らの住宅ローン資金については必ず、
   「金銭消費貸借契約書」の添付が求められます。
 ハ)投資
   本業関連のチェック等が入ります。
  ・資産価値はあるか?
  ・「グループ法人課税」等で関係会社との合算は必要
   ないか?
  ・必要以上の保険金はないか?
    i ) 資金使途違反はないか?
     保険は「剰余金」の範囲内とすること
    ii) 運転資金で貸した融資が投資資金に回っていな
     いか?(貸したお金がなぜ保険に回るのか?)
  ・社長個人向けの「ゴルフ会員権」に回っていないか?
 ニ)繰延資産
   法人税法上の未償却残高(別表⑯)は「費用」と、
  カウントされます。償却不足は故意に「黒字」にする
  為の操作と判断される可能性があります(要注意)。
  適切な説明が必要です。

2.損益計算書
 損益計算書(I/Sが正しいのですが、日本ではP/Lと表現されます)を診ると云うことは、実質のC/F(キャッシュフロー)をはじくことを意味します。
(1) 営業利益
 ・ 本業での赤字は致命的です
 ・ 赤字でも、黒字化の計画が成り立てば「よし」
  備考:
  単年度黒字が継続できるのであれば、債務者区分「破
  たん懸念先」も正常債権たる「その他の要注意先」に
  ランク替えできます(2013年7月事務年度から)
(2) 減価償却は適切か
 ・ 償却不足(別表⑯)で黒字化しても、銀行融資の
  評価では、赤字に修正されます
 ・ 償却資産台帳も別表⑯に合わせて、整備のこと
(3) 一過性の赤字の取扱
 ・ 一過性の赤字は、説明ができれば「問題なし」。
   但し、利益の展望を含め、説明を要する
(4) 支払利息
   借入利息は、営業利益で賄うものです。
  なお家賃収入は、売上に参入して問題なしです。
  ・ 正常な支払利息の範囲
        支払利息<営業利益
(5) 一過性の黒字
   保険金の解約収入、税金の還付などの収入は、
  融資判定の上では、CFから外します。 


3.その他のチェック事項

(1) 決算書4つのNGポイント
 
イ)申告書に税理士署名(ゴム印は認容)がない
   つまり税理士が関与していない決算申告書は不可
 ロ)税理士の変更が多い
 ハ)決算書の様式が頻繁に変わる(税理士変更)
 ニ)申告が期限内に行われていない期がある

(2) 粉飾
  粉飾を見破る方法は、経常収支比率を出せば、概ね、
 見当がつきます。その他に、次のような場合は、融資の
 審査に際しては、チェックされています。
 イ)三期連続の売上減少で、
   最終利益は、多少の黒字を計上している
 ロ)最終利益が、毎期、ギリギリの黒字になっている
 ハ)決算書が会計ソフトの様式ではない(Exccel等)

(3) 報告形式
  効果的な報告は、まず、俯瞰図(鳥瞰図)を示して
 大枠の数値を、A3にまとめること(又はA4版なら「総括
 編」として纏めた単元を設けると良い。
  決算報告書は3期比較とすること
 イ)貸借対照表
   数値の増減を表示する。
   社長もその数値の把握が出来ていることを確認する
 ロ)損益計算書
   3期連続の「概要損益計算書」とする
 ハ)決算状況サマリー
   i) 損益状況
    ・売上の推移と、利益の推移(1~2行で説明)
    ・部門別売上(3期比較。構成比)
   ii)貸借対照表の状況
    ・借入金の増減
    ・自己資本比率の増減
   iii)キャッシュフローサマリー(概要)
 ニ)財務指標
   銀行員が稟議書に記載する場合に使う有用な指標を
   選定すること
 ホ)次年度の目標(計画)
    ・借入返済の予定(プロラタ方式のこと)
    ・売上、粗利、販管費、営業利益、経常利益
    ・売上見込と展望
      (販売ルート等、その他の売上改善計画等)
    ・コスト削減の展望
      (仕入原価、役員報酬、家賃等々)

金融支援機関に融資を頼むと、いいワケ?